北斗晶の5年後生存率50%は高い?低い?「5年後生存率」の正しい意味とは。なぜ「5年後」なのか?

5年後生存率-北斗晶 出典:http://www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2015/10/03/0008452916.shtml?ph=1

先月9月24日に乳がん手術を受けた元女子プロレスラーでタレントの北斗晶さんが10月3日に退院し、佐々木健介さんと会見に臨みました。
乳がんが脇のリンパ節に転移していたことから、「5年後の生存率は50%」と告白したのが衝撃的でしたね。

北斗晶が退院、リンパ節への転移も明かし「5年生存率は50%」と告白
http://www.sanspo.com/geino/news/20151003/geo15100315430017-n1.html

がんは、手術でとって「はい、おしまい」ではないのが恐ろしい。

ところで、皆さんはこの「5年後生存率」の正しい意味をご存知ですか?
単純に「がん患者の治療が成功し、その患者が5年後に生きている確率」だと思っている方が多いのではないでしょうか?
実はこれ、微妙に間違ってはいて、この言葉の本当の意味はもっと複雑です。

また、なぜ1年後生存率や10年後生存率ではなく、5年後生存率を指標とするのか、ご存知でしょうか。

ここでは、この2つの疑問に答えるとともに、5年後生存率50%が高いのか低いのかを考えたいと思います!



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5年後生存率の本当の意味

5年生存率は、がんが治る、治らないに限らず、「がんの治療開始から5年後生存している人の割合」を意味しています。

よって、5年後に生きていれば、たとえその人が再発がんに侵されていたとしても、生存している人の割合を上げることになります。
また一方、がん以外の原因で死亡している場合も含まれ、このようなときは生存している人の割合を下げることになります。

なので、「生きていれば状態は問わず割合UP! 死んでいれば死因は問わず割合DOWN!」と意外にさっくりとした指標なんです。


5年後生存率50%は高いのか?低いのか?

がん種別5年生存率の最新データは、「2003年~2005年にがんと診断された日本人の5年後生存率」となりますが、
全部位について男性は55.4%、女性は62.9%です。

もちろん、がんの種類によって、この5年後生存率は大きく変わってきます。
乳がんは平均だと89.1%なので、リンパに転移した結果それが50%までダウンした、ということでしょうか。

乳がんがきっかけだったことを考えると、生存率は低いな、と思ってしまいますね。



なぜ5年後生存率なのか

これは、1年や3年では治療の成果が分からず、10年では自然に寿命が来るかもしれないから、ということで5年後が最も使いやすい指標とされています。

多くのがんが、5年再発しなければ寛解(全治とまでは言えないが、病状が治まっておだやかであること)したと判断されるので、
それもあいまって5年後生存率の意味が誤解されているのではないでしょうか。



5年後生存率-落ち込む男性

「リンパに転移」はなぜ恐ろしい?

乳がんの5年後生存率を約40%下げるリンパ節への転移。
なぜ、これほど生存率を下げる一因となっているのでしょうか。


全身をめぐるリンパだからこそ危険

リンパ液を運ぶリンパ管は、動脈に平行して存在しており、その範囲は全身に広がっています。
リンパ管がリンパ液を運ぶのはリンパ節で、仮にリンパ管にがん細胞が混じっていたとしても、それはリンパ節でくいとどまり、本来は全身に行き渡ることはありません。

しかし、がん細胞があまりに多いと、リンパ節で止めることが出来ず、リンパ管を通って全身に行き渡ってしまい、転移を繰り返すきっかけになってしまうのです。

切っても切っても、他のところに転移しているという、がんにおける最も恐ろしいパターンの始まりです。




北斗さんはリンパ節を摘出したとのことですが、一体全身のどこまでがん細胞が回っているか、が今後に影響してくるのではないかと思います。
ともあれ、まずは手術お疲れ様でした。




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